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コーチングにおいて、最も重要なことは哲学です。
コーチのあり方といえるものです。あり方とは、「とる立場・スタンス」のことを言い、コーチがクライアント(相手)と、どのように向き合うのかというものです。コーチとクライアントの関係を、相手を上司部下や親子関係などの立場を超えた一人間として捉えなければ、コーチングは上手く機能しませんし成立もしないのです。
近年のコーチングブームで、コーチングに関する書籍や記事が出ていますが、多くはコーチングスキルの解説や方法(やり方)ばかりで、コーチングの哲学やコーチのあり方を主に書かれているものはありません。コーチングは人をやる気にさせる手法と言われていますが、大切なのはコーチがクライアントをどう捉えるのかということです。これを説明していきます。
- 1. 答え/能力はその人自身にすでに備わっている。
- コーチングの一つ目の哲学は、「答え・能力はその人自身にすでに備わっている」ということです。
その人の目標達成のために必要な答えや能力は、全てその人の中にあるということです。 - コーチングの人間観では、人は誰でもそれぞれに素晴らしさがあり、無限の可能性を持っていると考えます。これは私達一人ひとりが今現在発揮している以上の能力や可能性をもともと持っているということを前提とした概念です。人から最高のものを引き出すには、そこには最高のものがあると信じなければいけません。
- 松下幸之助氏は、その著書の中で「人間はダイヤモンドの原石である」と表しており、誰しも光り輝くものがあると言っています。
- これまでのマネジメント理論は「いかに部下を管理するか」という発想を土台として発展してきたものです。そしてこの管理という言葉の背景には、もともと思い通りにならないものを、いかにして思い通りにするかという操作主義的な考え方が強く存在しています。コーチはいつも「人は無限の可能性を持っている」という性善説的なY理論(ダグラス・マクレガー)の上に立っています。
- 2. その人に気づきを促す。
- コーチングの二つ目の哲学は、「その人に気づきを促す」ということです。
答えがコーチの中にではなくクライアントの中にある以上、コーチにできることは、クライアントの中にある答えを「引き出す」ことだけです。 - クライアントの中にある答え・能力をクライアント自身が見つける適切なサポートを行います。クライアントに考えさせる・気づかせるというアプローチで答えを引き出していきます。ここにコーチの一つの存在意義があるのです。
- 3. その人の主体的な取組みをサポートする。
- コーチングの三つ目の哲学は、「その人の主体的な取組みをサポートする」ということです。 誰しも人からああしろ、こうしろと言われるよりも、自分でこうしたい、これをやったらいいかもしれないと気づく方が行動に起こす確率は高く、自分自身の目標とすることができます。気づきが深ければ深いほど、主体的に行動を起していきます。コーチは、クライアントが自らやりたくなるように背中を押してあげます。
- コーチングスキルを持っていることと、コーチであることは少し異なることに、お気づきいただいたでしょうか?
コーチは「人を発展・成長させる仕事」です。クライアントの様々な目標を達成し続けることで、クライアントを開発し続けます。そしてその根底にあるのは、『コーチはいつもクライアントのことを思い、クライアントから学び、そしていつも一緒にいる』というあり方です。 - 真のコーチとは、しっかりとした土台としての“あり方”の上に、“知識”や“コーチングスキル”が構成されています。またコーチは、自身の人間としての使命が分かり、他人の成長や発展を心から願い、その出会いを喜べる人です。コーチという仕事を通し、いつでも人を力づけ、良い影響を与え続け、人々と世の中に貢献できることを誇りに思っています。
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- AEグループ代表 野津浩嗣が、正月・GW・お盆も休みなく毎日連続で執筆しています『プロコーチ“のつ”の徒然日記』がふたたびコーチングの本になりました!







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